「かわいそう」という言葉


動物管理センターには、様々な事情で「飼えない」あるいは「必要ない」とされた犬や猫が毎日のように送りこまれてきます。罪もない犬や猫を処分する動物管理センターによいイメージを持つ人は少なく、センターを訪れる人は一様に「かわいそう」という言葉を残して帰られます。飼えなくなった犬や猫をセンターに連れて来る人の中にさえ、そういって帰る人がいます。センターの職員も「かわいそう」と言って帰ることができれば、そうします。
なぜ、こんな「かわいそう」なことをする施設が必要なのでしょうか?なぜ「かわいそう」な犬や猫が出てくるのでしょうか?飼ってはいけない人が飼ってしまう現実、動物が飼える家庭の数をはるかに上回る数の子犬、子猫が産まれている現実を「かわいそう」と呟く人の何人が認識しているでしょうか?センター以前に焦点を当て、その時点で「かわいそう」という感情システムを働かせることはできないものでしょうか?
                                               (獣医師・Y)
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