これから犬を飼うひとへ。by tail's by side 
犬と暮らす日々はステキです。犬から受け取る素晴らしい宝物は、あなたの心を満たしてくれることでしょう。
でも、飼い主さんと犬がしあわせに暮らせるためには、飼う前にまずきちんと考えないといけないことがあります。中途半端な気持ちで犬と接するのであれば、人も犬も、結局は悲しい結末を迎えることになってしまいます。
人と犬のよりよい関係は、飼い主さんの正しい意識なしには築けないことなのです。
飼い主としての資格【7ヶ条】

・犬のために喜んで自分の時間を割ける
・犬のための出費は当然だと思える
・犬の権利を考え、それを認めることができる
・犬と人間が別の種の動物であることをきちんと認識している
・犬について学ぶ意識を持っている
・犬と暮らす事で社会に迷惑をかけないための努力をする
・犬がどんな状況になっても終生飼い主としての責任あう行動がとれる



これらが出来ない人が犬を飼おうとすると、犬も人間も大変な苦労を背負うことになるのでおすすめできません。しかし、これらを当たり前のこととして受け入れられる人には、素晴らしい宝物を犬から受け取ることができるでしょう。


子犬はどうやって手に入れたら良いの?

今の日本では子犬を手に入れるのは簡単なこと。
ショップ、ブリーダー、ネット販売。しかし高いお金を払ったからと言って、心身ともに健康な子犬が手に入るとは限らない。
日本の現状では、残念ながらショップのショーケースに入れられている子犬たちの多くは、生まれて間もなく親兄弟から引き離され、箱につめられ、売り買いされるという悲惨な体験をしており、心も体も傷ついています。
ブリーダーといっても遺伝病の勉強もしていない、素人の繁殖家と呼ばれる人も多く、ネットでどんな相手に自分の子犬を渡すかを確かめることもなく販売するのにも疑問が残るところです。
不幸な犬を増やさないため、そしてあなた自身が不幸な飼い主にならないためにも、これらで犬を購入することは避けてほしい。
消費者が買わないことで、不幸な犬を生み出している子犬マーケット(アメリカではパピーミルと呼ばれている)の状況を修正することもできると思います。


どうしても犬種にこだわって飼う場合は、信頼できるブリーダーを探す努力をしてください。
信頼できるブリーダーは、飼い主への高いハードルをつけて誰にでも売ったりしないけれど、探せばきっといるはず。そういうブリーダーは信念を持って1種の犬しか繁殖しない人が多いし、犬舎の環境も衛生的で、その犬種のあらゆる質問にきちんと答えてくれるはずです。


管理センターや民間のシェルター、里親探しの団体にも飼い主を待っている犬たちがたくさんいることを忘れないでほしい。「犬は子犬から飼わないとなつかない」というのは間違った常識です。成犬でも充分に信頼関係を築くことができるのです。

人と犬の望ましい共存の姿

犬OKのカフェやレストラン、ホテル、旅館、集合住宅、シェルターもない。愛護ボランティアも必要としない社会。人は人として、犬は犬としての権利を尊重し、互いがルールを守り、そこに犬がいることが普通になる。それは、人と犬が理想的な共存関係にある社会だと思います。


共存とは人が犬を支配することではなく、人には犬に対する責任があるという考えに基づいています。

愛護と社会性

愛護の活動をする場合は、社会との連携を考えて、バランスの取れた立場であることが重要だと思います。
動物の権利のみを主張するのではなく、バランスを取ること。それが結果的に犬たちを守ることにつながります。

不妊去勢手術について
ペットへの不妊去勢手術は、以下の4つの理由により推進されています。

医学的理由 | 行動学的理由 |  遺伝学的理由 | 社会的理由

医学的理由………

不妊去勢手術をすることによって、睾丸腫瘍・前立腺肥大・生殖器腫瘍・子宮蓄膿症・子宮内膜炎・子宮、卵巣癌などの性ホルモン関係の多くの病気を予防することができます。病気を完全に予防しないとしても、ある種の慢性病にかかった場合、不妊去勢手術をしていると症状が軽減したり、薬の量が減ったりすることもあります。また、糖尿病・高血圧症・慢性外耳炎・慢性の皮膚病などの慢性病に対しても、不妊去勢手術をしている動物は症状も軽く、治療効果も高いと多くの獣医師が経験的に知っています。またメスの場合、初回の発情が来る前に不妊手術をすると、将来乳腺腫瘍になる確率が200分の1にまで低下するので、早めの手術が推進されています。


行動学的理由………

行動学と聞くと難しく感じるかもしれませんが、人間社会で生きていくためには、動物の不都合な習性やお行儀が、手術をすることで改善される可能性が高くなるのです。そのためには、テリトリー防衛の吠えや尿スプレーなどの習慣が発生する前の、若いうちに不妊去勢手術をすることが薦められます。性格も優しく穏やかになり、飼いやすくなる場合が多く見られます。また、動物の理性を奪う発情のストレスから救ってあげることもできます。


遺伝学的理由………

近年、ペットの遺伝病の問題が重用視されるようになりました。多くのペットは、外形は健康そのものでも遺伝病の遺伝子を持っている場合が多く、遺伝学の専門知識がない普通の人が安易に繁殖することは、とても危険であると言われるようになってきました。遺伝学の知識を何ももたない普通の人が、「ただ自分のペットに子供を生ませたい」「子犬の顔が見てみたい」と言って自家繁殖してしまうと、将来はあらゆる遺伝病がペットの中に蔓延してしまいます。


社会学的理由………

現在日本では、ペットが有り余っています。ペットを飼いたいという人間の数に比べて、圧倒的多数の子犬子猫が生まれています。そのため捨てる人が後を絶たず、保健所では毎年何十万匹という子犬子猫が殺処分されています。不妊去勢手術をして、不幸な命が生まれてくる命の一匹でも多くを防ぐという考えが主流になっています。

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